第9回「薬害根絶フォーラム」(2007年10月28日)
参加者アンケートの「意見・感想欄」回答一覧


●薬剤師を目指す自分にとって、薬害被害者の生の声をきくことは大変ためになりました。薬剤師、または製薬会社、医療従事者に必要なものは、薬の知識だけではなくこういった事例をもとに、もう一度自分たちを見直すという姿勢だと感じました。最後の質問はこの講演をきいていたと思えないほどよくわからない質問だったのでがっかりした。これからの活動を頑張って下さい。 

●今回、このフォーラムを聞かせて頂くまでは、ドラッグラグと被害者の方々との立場は相対する対極にあると感じていましたが、考えを深めることによって、つまるところ、企業の利益追求、国の怠慢、財政面では、限界が浮き彫りになり、単純な問題ではなく、多面的な知識・見識が必要なことが分かりました。 

●自分は薬学性として将来必ず役立つと思い参加させて頂きました。実際、学校で学ぶのは、薬そのもの、禁忌副作用のごく一部で、今は正直なところ多くの薬を覚えるのに必死です。なので、このように薬害の被害者から学ぶことは、学校では学べないことで本当に参加して良かったです。本当に必要なものは、薬の知識に加えて薬が人の命を奪うもの、人の人生を狂わすものという意識だと思うので。このような人の声は、薬剤師が、患者から必要とされる薬剤師になるには必要不可欠なものと感じました。(難しいことも多かったです)大変充実した時間でした。ありがとうございました。これからもこのような機会を設けて欲しいです。  

●私は、大学で薬害について学びましたが、このような被害者の方の話を聞いたのは初めてでした。強く印象に残り、勉強になりました。すべての薬害に共通する問題は薬について(副作用など)治療経過について(カルテの開示など)のデータ不足であると感じました。薬学を学ぶ者として薬の効力は勿論、副作用やその対処法までは知っておかなければならないと思います。

●私は大学で薬の作用機序や副作用を習ったりしますが、大きな薬害ということについてはあまり知らないと言うことに気づきました。病気を治すために飲んだ薬や病気を防ぐため予防接種など、あまりにも矛盾で残酷だと思います。また、これは完全に人災であって、防ぐことが出来たことと思います。製薬会社や国がしっかりと慎重に薬の認可をして欲しい。今日の薬害フォーラムで薬の恐ろしい面を知ることが出来ました。薬の良い面だけを見て、薬の善し悪しを決めるのではなく悪い面をきちんとふまえて、薬の服用を決められるような薬剤師になりたい。薬による被害がこれ以上起きないよう、私自身個人のレベルでも出来ることから始めていきたい。

●今まで、授業での知識としての薬害しか知らなかったが、今回、参加させて頂き、被害者の生の声を聞き知識だけではなく、実際にいろいろなことが起きているかも大変重要であることを気づかされました。

●大学で学ぶことにはない。 被害者の生の声を聞けて良かったと思います。

●今まで将来医療に携わる人間でありながら、薬害について詳しいことまで知らず、薬害をなくす、減らす、または、今ある薬害問題を解決するにはどうすればよいのかということについて深く考えていませんでした。しかし、今日、被害者の人の生の声を聞いて、医療に携わる僕たちが高い倫理性を心に医療を行うことが第一の大切なことかなと思いました。

●これからの薬剤師になる立場のなる者として、医療品の服用指導などを行うことでこのような悲劇が起こらないよう勤めようと思います。医薬品は、人々の健康を助けるものであるけれども、副作用が常に伴ってくる。この中で私たちが出来ることは何だろうか。と考えさせられました。薬害ヤコブ病や薬害エイズなどは、ずさんな国の審査によるものだと思うし、筋短縮症や子宮収縮被害などは医師薬剤師などの医療関係者が適切な使用を行わなかったためであると感じた。これからの規制緩和に向かっていく中で、本当の医薬品を一般人に取り扱わせていいのかどうか。このような悲劇を起こしている現状で難しいことではないだろうか。

●授業では聞けない話がたくさん聞けて本当に勉強になりました。薬学を学ぶ者として、これから色々なことを考えていかなければいけないと思いました。

●将来、薬剤師として、社会に出る上で、とても考えさせられた。とてもよかったと思う。ありがとうございました。

●今回、薬害の被害を受けた方の直接の話を聞けて本当に良かったと思います。将来、薬を扱い、患者さんに投与するという仕事に就こうとしていますが、その責任の重さというものを実感しました。「クスリはリスク」と大学でも何度も聴かされましたが、扱っていく者がまずこの考えを元に「クスリ」の処方をしなければならないと思いました。 治療の裏側の「リスク」を治療効果よりも重視してやっていくことの必要性を実感しました。 直接、薬害を受けた方だけではなく、その家族も間接薬害の被害者となるということにも何とも言えない気持ちになりました。薬剤師を目指していますが、将来、まだたまだ私もクスリに頼って、戸惑うことが多くなると思います。そんなときに自分が不安になってしまうような薬を他人に処方しなければならなくなるというような状況になることにならないようになっていることを強く望みます。今日のフォーラムに参加して良かったです。

●薬学を学び、将来、薬剤師になる者でありながら、薬害については無知でした。大学でも薬害について学ぶ場はほとんどなく、薬の良い面ばかりを見てきました。薬学部に入ったのも強い意志や目標があったわけではない。受験の流れでなんとなく薬学部に入りました。学ぶ内に興味は出てきたけれど、それはあくまでもクスリ中心、自分中心、就職としての興味でした。決して、患者さん中心ではありませんでした。病院薬剤師になるにしても、MRになるにしても、患者さん中心に考えなければ薬害はなくならないだろうなと思います。今回、この集会に参加していなかったとしても、薬剤師になることにかわりはないかも知れないけれど、参加したことでその本質は大きく変わったと思います。この集会に参加することで、今後どのような形でクスリに関わるとしても、頭のどこかに薬害のことをおいて、動けるのではないかと思います。

●何もしていないのにある日突然に死というものと隣り合わせになる恐怖は、私には、はかり知れません。学校で習う病理学は、こうなったらこうなると暗記用の言葉だけ。私は医原病をもっとちゃんと勉強したくて参加しました。皆さん、口をそろえて、自分がした経験を他の人にはしてほしくないと本当に頑張ってらっしゃいます。しかし、健常者の当人は無無関心なことが多すぎる。本来なら私たちがやらなければならないのではと反省しています。厚生労働省の人々には血が通っているのかなと憤りを感じます。30万人の肝炎患者を救うと言うけれど、一体どうやって、いつから、どのように探すのか、具体的にはしていません。果たして、本当に解決するのか、正直、私は不安です。私は鍼灸師の卵ですが、薬の知識はこれからもっと勉強します。来年も参加します。ありがとうございました。

●今、日本では 薬物に関して考えられるとき、新薬の早期承認や「完治」を目指した治療薬が話題にもあがっています。何か疾患を抱える要素を持っている人が、今、既に難病である人、いわゆる「薬害を受けていない側」の意見が世論の政治の動きを支配しているように、私個人は考えています。この度、社会では少数派ではありますが、決して軽視することは出来ない薬害患者の方々を守りながら医療の発展を目指すために、将来、薬剤師となる自分に何が出来るのか考えることが出来たと思います。

●大学の授業で色々学んでいたつもりでしたが、自分の知識や認識が足らなかったと思っています。生の声をたくさん聴けて、とても勉強になり、今後の薬剤師として働くであろう自分にとって良い経験になりました。薬剤師の先輩方も発言していたこともとても刺激になりました。

●今日は、薬害を受けた被害者の方のお話を伺えて、とても勉強になりました。特に出産に関してのお話は興味深く、私はこれから母になっていくわけですがら。情報をきっちり理解しいきていかなければと思いました。また、薬剤師としても、しっかり情報を提供し、患者さんの声を聞くことが大切だとしっかり心にとどめておきます。本当にありがとうございました。

●看護師には、公立病院の手術室に十四年勤務していました。脳外科の開顔手術では硬膜産婦人科手術では、フィブリノーゲンを多く使用したことを記憶しています。その後の患者さんの経過は、新聞がTVの様々な報道を観るたびに、気になって仕方なく、本日のフォーラムに参加させて頂きました。薬被連患者の方、ご家族の方々から生の声を直接耳にして、日本という国は国民の健康を真に大切にしていないことをより痛切に感じました。国民一人一人が賢く、医薬品に対しての知識が必要ですが、国の姿勢が企業側に傾く事これに絶対に許さないように監視の目を養い、行動していくことです。これ以上の薬害被害者が出ないように、薬害根絶フォーラムなどの開催がなくなるように良い方向へ薬事行政の進展を祈ります。

●2005年に参加させて頂きましたが、現在の様々な薬害被害者(今までの方々これから発生する可能性)の方々に起こっている現状を聴かせて頂くことが出来ました。並びに、改正薬事法の今後の方向性、現在の行政への働きかけやいろいろな訴訟の現状などについてもよくわかることが出来ました。当協会でも、福祉分野をはじめ、医療分野への働きかけを進めていく予定にしています。今回も、知人のいしずえの理事の方からの紹介で、協会のメンバー2人と来させて頂くことが出来ました。今後ともよろしくお願いします。

●大変勉強になりました。大学の授業にお呼びしたいと考えています。

●第3部で、増山さんから指摘されました「薬剤師が、薬害を防ぐために情報を提供していましたか。」という点について大学に籍をおくものとして思ったことを述べます。今、薬学性に対して、薬害の話をしております。歴史的なこと等を含めて。また、昨年度より薬被連にお願いして薬害講演会も開催しております。自分は医薬品毒性学を講義しており、その中で薬害の話をしております。学生に薬害をおこらないようにどうするのかということは話しておりますが、増山さんがご指摘の部分は抜け落ちていたように思われます。今後、学生には薬害を防ぐためには薬の専門家である、薬剤師が重要な位置を占めることを、さらに述べていこうと思いました。あと、もう一点 文部科学省の役人が薬害のことを知らなかったことには驚きました。支離滅裂な文になってすみません。今回もこのフォーラムに参加して良かったです。

●テレビのニュースで薬害について見ていたが、初めて参加しました。切実に医療被害にあって私も考え、話すことを伝えることが命を失った者に対する気持ちです。個人一人だけですが、私にとってはすべてです。MRI検査で禁忌になっている鉄棒が手術で入っていることをレントゲンで確認したが、DR、技師共に検査した。検査後、急激に悪くなり、今までになく、苦しみ、食べられなくなり、やけどのように鉄棒が入っていたところがリハビリで、ものすごく痛み、二ヶ月後に死亡。という悲惨な結果になりました。MRIの画像が流れていて、わからない、ひどいものでした。皆さんが熱心に取り組んでいる姿に、患者も考える必要、聞くことが大事。病院の弁護士等に頼っていますが、進展しなくて困っています。

●栗原さんのスライド中、インフルエンザの予防接種の数の推移については驚かされた。マスコミ報道と薬の使用との関係について詳しく知りたい。また臨床試験の結果を正しく評価するためにも、利益相版の問題については追求してもらいたい。

●私は、双極性障害U型として、抗うつ薬パキミルを処方されて、七年目になる者ですが、欧米において、パキミルを中心とする薬剤SSRIが自殺や暴力の発動を誘発するのではないかという声が挙がり、製薬会社への責任追及といった事態が起こっていることに注目しています。

●薬害が生じる構造がぼんやりとですがわかり、大変勉強になりました。

●「薬害被害の実態報告」が予定時間より長い。30分延長。もう少し、誤差があっても短めに。そのため、後々も延長になっている。それ以外は大変わかりやすく流れも良かった。大変勉強になった。

●今までの薬害を認められている事案は、だれでも薬害だと言い切れる。薬害を出したくない気持ちは、薬剤師なら誰でも持っていると思う。ところがイレッサやタミフルは今なお売られ、使われ続けている。疑いが強いときは、使用制限する制度や体制を作り、被害の拡大をまず防ぐ行政の指導を求めたい。薬害の被害は、今なお続いていることを和解しても、皆に知ってもらいたい。

●私は、今日の薬害根絶フォーラムに参加して、本当に良かったと思います。被害患者様の生の声を聞けたこと。薬が私たち薬剤師の手を介して、患者様に服用されていることの責任の重大さを痛感したこと。また、薬学性の指導薬剤師として、ぜひ多くの薬学部を卒業される学生にこのフォーラムに参加してほしいと思いました。被害者団体の方から、こんなに薬剤師の力を必要とされているためにも、これからも頑張りたいと思います。

●HIV訴訟の記録を見ても、処方した医師に対する責任を問うか否かはあっても、薬剤師に対する責任が問われることはありませんでした。それだけ薬剤師は医療の中で、責任感のない職種なのかなあと思っていました。これからはそうは言っていられないはず。私も通院で血液製剤もイレッサもタミフルも調剤しました。いつ加害者になってもおかしくないはず。今年の初め、タミフルの10代原則使用禁忌の緊急安全性情報が出た際、中外製薬はイエローペーパーをペラッと持ってきただけで、その後の情報提供は全くありませんでした。受け身の情報集めではだめだとそのとき強く感じました。本日はありがとうございました。

●日々、アンテナを張り巡らして、出来る限り情報を欠かさないようにします。そして、消費者に情報を提供していきたいと思っております。

●政府の施策が、薬業界も含めメーカーよりになっている。教育もすべて総選挙の結果か。

●自分が薬害被害者ではないと思っているだけで、実際はどうなのかわからない状態ですが、まずは、健康な状態であることに両親に感謝します。薬害は人災です。人体に使用するのに危険性もよく調べずに使用させて、どこに責任があるのかな。病気だった患者でもなく、薬の情報を与えられた部分でしか知らされずに使用した医療関係者でもない。何のため、なぜ「安全ではないかも知れない」状態のそんな薬をそんなに急いで市場に出したのか。今回聞いた話を、どんどん周辺の薬剤師とも話し合っていきたいと思います。

●第一部、被害に遭われた方、厚生労働省の話はやはり心に響きます。特に、C型肝炎、陣痛促進剤での被害の方は、私ももしかしたら被害に遭っていたかも知れないと思うと、胸が詰まりました。第二部では、イレッサ、タミフルと今までの薬害とは違うタイプの薬害問題が起こっているということがよくわかりました。第3部は、薬剤の責任の重さをひしひしと感じました。保健薬局では医師の診療権にどう立ち入るのか。悩んでいます。

●本日は、大変貴重な話を聞かせて頂きました。薬害被害者の方の生の声を聞くというのは思った以上に大きなものでした。薬剤師として、職能を十分に発揮出来ているのかと思う日々ですが、今日さらに思うようになりました。周りを見ていても、薬剤師は色々勉強不足だなと思います。なんとかしなくてはと思うのですか。

●タミフルについて。タミフルの不足した数年前、TVでタミフルが特効薬として報道されました。その年、そのとき、私が従事した診療所で小児の患者さんが受診されたインフルエンザキットの結果は陰性でした。ご両親はインフルエンザではないかタミフルを出して欲しいと要望がありました。初期でキットに反応がなかったと考えられない様子。その際に、医師は陰性であること、副作用のおこる可能性がないとは言えないこと、そして、インフルエンザだからと言ってタミフルを飲まないといけないということはないのだということを説明されました。その後、患者さんは帰られたのですが、次の日、別の医療機関を受診されインフルエンザ反応が陽性と出たことで「インフルエンザだった。タミフルも処方してもらえず。どういうことだ。タミフルを出せ」という内容のかなり強い抗議があり、周りにそのことを(言い方は悪いですが)言ってまわると言うことでした。町の小さな診療所においては出さないと患者に納得してもらえないこともやはりあると思います。おっしゃることもわかりますが、マスコミの影響を受けた患者さんというのは非常に多いのです。

●薬剤師として、薬害を防ぐために出来ることをしなければならないことを考えるよい機会になりました。今年もインフルエンザにタミフルを使用するドクターもいると思うので、薬剤師とドクターで話し合う必要があると実感しました。

●薬害被害者の方々のお話を聞かせて頂きまして、副作用の恐ろしさを知りました。被害者のご苦労はさぞやとお察し申し上げます。単剤だけではなく、相互作用による副作用もこれから増えるかも知れません。私たちとしましては、常に勉強をして副作用の防止に努力しなければならないと思いました。私自身も貧血、心不全で入院しました際、1200CCの輸血を受けましたので、今のところは大丈夫のようですが、十年後にHIV・HCVにかかるかもしれませんので、他人事とは言えません。この輸血で命を救われたのですが、介護認定審査会でも合議体の先生方とスモンやキノホルムが話題になることもあります。この資料を見せてあげたいと思います。最近、薬や健康食品のテレビ宣伝が目に余るものがあります。飲んですぐ治るという宣伝につられて使用されて効果がない。また、これらのものと医療用医薬品との相互作用もあるということも宣伝に入れるべきです。例えばグループフルーツジュース等量販店の中には、薬剤師でない経営者が販売マニュアルを作って、各店に実施させているようですが、医薬品と雑貨の混ぜた並び方スィッチOTCまでも売るノルマを課しているようですので、非常に危険だと思います。薬剤薬局の経営者は薬剤師にすべきです。

●身近に薬害被害者の声を聞けたことを、明日からの薬剤師の業務に活かしたいと思います。

●薬害被害の生の言葉で大変な悲鳴を聴き、薬を扱う専門家として、薬害の情報を少しでも早く収集して、投薬時の服薬指導に活かしていかなければならないと思った。薬害の拡大を防がなければならないと思った。

●せっかく良いテーマを設定していたのに焦点がぼけてしまった感じがします。進行方法を考えて欲しかったです。新しく薬害の話を聞く人が多かったですし、もっと参加者から意見が出せるように時間を取って頂きたいですね。現在、裁判中の被害者の話(肝炎・イレッサ)は心を打ちました。生々しさがありました。

●薬害に遭われた方々の話を聞く機会が少なく、大変、今後の薬剤業務に役立つと思われる話をありがとうございました。「クスリを飲む不安」「クスリを飲まない不安」とのどちらもの解消をめざし、仕事に取り組みたいと思います。薬害副作用でないという言葉が気になりました。被害者の生命軽視、不安、怒り、悲しみ、偏見などいろんな苦しみが少しでも減らされるよう努力したいと思います。利益相版、製薬会社の外資合併、利益追求に対して、データー収集・勉強・対策→安全への道を追求しなくてはならないなと感じました。(外資の副作用情報が少ないかも?)情報化社会の中、情報提供、情報判断の難しさ、医療従事者の学ぶ力、不安→トピック、日本人の国民性の問題、過剰使用、TVの過剰放送いろんな事を考えた一日でした。

●患者向け、医療向けと内容の整理が困難とは思いますが、出来れば、医療向け(医師薬剤師の果たすべき役割について)の内容をもっと盛り込んでもらいたい。そのためには企画委員の中に医療者にも加わって頂いたらどうか。薬害の中で、政府企業の責任追及は良くされるが、患者と直接接する医療者の役割も明確にされるべきでしょう。現に、組合員訴訟で作るヘルスコープの医師ですら、インフルエンザ予防、ワクチン推奨の活動をされている現状があります。

●今回、初めて参加させて頂きました。実際に被害を受けられた方々の生の声を聞かせて頂き、普段、仕事で薬と関わっている者として、どうしてもっと早くこのような機会を作らなかったのかと反省しています。製剤メーカーからの話、文書などだけの情報が主で不十分な投薬をしていたように思います。副作用は大小にかかわらず、起こるものですから、疑わしい場合の迅速な対応がもっとも大事ですので、出来る限り、対処できるように頑張って行かねばと思います。適正使用がなされるためには、患者様からの情報が重要です。さらに個々の方々の医薬品に対する考え方、理解力が異なりますので、薬だけに限らず、食生活、生活習慣も含めて応対していきたいと思っております。本日はありがとうございました。

●薬剤師としての責任の重さを再確認できた。

●薬害の実態を生の声を伺えて良かったと思います。毎日の業務に活かしていきたいと思っています。患者にとって、医薬品の情報提供がとても大切と言うことがあらためてわかりました。

●本日は、被害者さんの生の声を拝聴でき、大変重要で、大きな問題であることをあらためて痛感致しました。私は、薬害問題は製薬メーカーの商業主義に起因する要因がもっとも大であると感じている。新薬についても、使用上の立場にたった情報提供は少なく、自らの製造責任逃れに力点をおいた姿勢が明らかである。このようなメーカーが、さらに無責任集団の厚生労働省の役人たちと癒着関係にあり、健康保険制度にパラサイトしている構造自体を改革しないと真の患者救済はあり得ないでしょう。政府行政も短命政権で、無責任大臣がたらい回し時に生まれ、役人が国民を大切にすることより、自らの利益だけを求める行政が回り通っています。

●薬害・医療事故等、健康に人生を全うする事を妨害する事案は皆無にはならないだろうが、こうした会合を通じて、次第に社会の認識が進み、さらに深まる事を期待している。厚生労働省は、人を育成し、幸福を考え、その他のメーカーを支援して欲しい。それに反する役人やメーカーは排除すること。詳細なデータが入って、それを患者に伝える努力もしている。また患者から得られたデータが正しいか判断して、厚生労働省へ報告する。

●第一線で医療に従事する者として、実際に薬害を体験された方々の生の声を多くお聞きすることが出来、副作用情報は徹底してお話ししなくてはと思いました。ただし、むやみに患者さんを薬に対して、怖がらせてはいけないことです。本当に。難しいことを痛感致しました。

●何の罪もない人たちがこれほどの苦しみを受けている理不尽さに怒り心頭です。薬害根絶を誓ったそのあとも大きな薬害が続いている。そして、金まみれの行政研究者の実態。私たちは真実を見極める目を持たなければなりません。薬剤師としてもメーカーの情報に振り回されることなく薬を評価していく必要性を強く薬害を絶つために大切なことを感じました。(企業のお金と)研究者政府が金銭的に綺麗な関係になること。人の命を守ることを政府の一番の任務とすること。人の命、健康に関わる職種にノウハウでなく、専門的な知識を要請するようこの面でも予算を十分に。以上のことを気づかせて頂きました。

●今日のフォーラムをあらためて、厚生労働省側が薬害被害者の方々に対する非を認め、謝罪しない姿勢が続く限り、薬害はなくならない。薬剤開発者として、ミドリ十字に平成3年に入社した同級生が開発現場では早くから反対していたのに、やはり、会社の利益と言うことで明らかに出来なかったそうでが、会社員といえでも、薬剤師して倫理観や専門の立場から正義感を発して欲しかったと思います。タミフルは使用したくない、発熱時間が24時間くらいに短くなるだけで、あまり意味がないが、医師の処方には従わなければならないし。患者さんの方にも副作用の話をしても熱が下がったからぜひ飲みたいという人が多い。漢方薬で、発熱時間17時間くらいになる薬有り。また効果の良い高価な健康食品もとることの方がクスリよりリスクがあるということを一般の人にもっと知って欲しいし、その活動も広げていきたい。

●とても良かった。勉強になりました。主人(薬剤師)子ども(医師)も来れば良かったと思いました。

●薬害被害者の方の実際の話を聞いて、今まで知らなかったことがたくさんあり、目が覚める思い。最後に薬を渡すときに戻るので、もっと真剣に勉強して患者さんの身になって投薬することが大切と思った。イレッサ肺炎などの話は、薬剤師から患者からのみ。病院を知るので。ドクターが告知してない場合、そんなことあるかも? 普通は「告知されていない肺ガン」と思いますが。病名を知ることが出来れば。指導も確実に出来るのにと思うこともあります。メーカーからの副作用報告は薬局によっては届きにくいところもあります。小規模なら卸さんが頼りのところもあります。

●製薬メーカーはよいことしか言わないし、例えばタミフルが処方されたときに患者さんにどうアドバイスをすればよいのか悩みます。「飲まなくてもかまいません」と言うことは、医師の指示に反することになるし。ひとまず、指示通り、服用して何か副作用のようなものが起こったら、とりあえず医師に伝えて下さいと言うしかないのかなと思います。私は、薬局に勤める薬剤師なので、よりドクターとの距離が遠いように感じます。

●薬に関しては、薬剤師は医師にもう少し強く意見を言えるようにしなければいけません。国の薬事行政を監視する市民フォーラム等の団体を立ち上げる必要があると思います。

●薬害で人生も思わぬ形で狂わされた方々の発言にはいつも心が痛みます。特に、現在進行形の被害については、早く治療法を開発する。国の責任で治療を受けてもらうことを一刻も早くすべき事です。メーカーは売れる薬、高い薬価のつく薬を開発しますから、厚生労働省は国の機関で(独法化してしまいましたが)開発できないかと思います。討論の中で、薬剤師の役割が強調されていました。薬剤師として本当にそう思い、主体的に声を挙げるべきだと思います。しかし、薬の評価をする際も、ほとんど資料はメーカー情報です。以前は動物実験からすべてのデータが公表されていましたが、今は市販後直後調査をするためにいう取引でしつこく言ってもなかなか公開しきってくれません。またデータがきても、薬剤師不足の現状の中で誰もが評価しきることは不可能に近いのも現況です。新薬情報にしても、副作用情報にしても、メーカーサイドからのみ、医療現場への提供ではなく、第3機関(機構になるのか)がもっと強力な力を持って欲しいと常々思っています。この日本で公平性がどこまで保てるのか、信頼できなくて暗くなりますが。私たち大阪民医連では、厳しい体制の中で、昨シーズン、タミフルの有害事象をつかみ、患者さんへの情報提供とモニターをして、異常行動の防止につなげたいと実施しました。およそ二千名近い方からの郵送及び聞き取り調査になりました。事故につながる事例もありました。今まとめ中です。今年も少なくても注意喚起を促すためにも、きっちり服用モニターをすべきだと取り組む予定です。どの薬にも必要なことだと考えています。EBMがあるまとめになるようには思いませんが、忙しい現場の中でも、少しでも副作用を防ぎ、クスリが正しく使われるよう努力したいと思います。薬学、医学教官に必ず薬害の講座をきっちり入れさせるよう強く要望して下さい。