坂口厚生労働大臣の話

2004年8月24日(薬害根絶デー)
 厚生労働省内「誓いの碑」前


薬害被害者団体連絡協議会の代表者が要望書を読み上げ手渡した後の坂口大臣のコメント

 それでは、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
 今日は、「誓いの碑」ができましてから丸5年という歳月をむかえたわけでございます。今日は多くの皆様が全国からお集まり頂きまして、皆様の運動に敬意を表したいと存じます。
 HIV感染のように重篤な障害が医薬品から起こらないように、二度とそういうことを繰り返さないようにということが、この「誓いの碑」をつくった主旨であったと思います。厚生労働省の職員、あるいは文部科学省の職員、この碑に刻まれました言葉を胸に秘めながら日々の仕事をしなければならないと考えておる次第でございます。
 今回この薬の副作用につきまして、いままで副作用が起こりましてからjそれに対応するという、副作用を中心にして、事後処理型で今までやってきたわけですが、そこを一歩考え方を改めまして、その起こりやすい疾病、肝炎でありますとかその他、起こりやすい疾病を今度中心にしまして、疾病の側から見て、この病気が起こったらそれは薬害による副作用を含めてそういうことがないかといったことを主な病気をいくつかあげまして、具体的なその症状、特に早期の症状を明確にして、そしてもしも起こりました時には早く気がつくように、そうした疾病を中心にそこからその副作用を見直すという新しい立場を作り上げていきたいと考えているところでございまして、今回そのことに着手をしたところでございます。早くその体制を整えまして、専門家の皆様方にもお入りをいただき、そして疾病の数を次第に増やしていく、そしてこの医薬品による副作用というものを予防をしてゆくという体制を一日も早く確立したい。今までもやっていたわけですございますけれども、そうではなくて、病気の方から見ていくという、そういう立場をこれから作り上げていいたいと考えているところでございます。 
 ただいま、協議会の名前におきまして要望書を頂戴いたしました。いちいちここでお答えすることはできませんけれども、この後担当職員の方から丁寧にご説明を申し上げたいと思っているところでございます。
 今後の皆様のご活躍をお祈り申し上げたいと思っている次第でございます。

その後、肝炎被害者から直接、要望書と署名を受領した後の坂口大臣のコメント

 あの、フィブリノゲンはじめ、こうした薬害につきましては、病院の方との公開の問題、今、進めているところでございます。五百いくつかだけではなくて、七千数カ所になりますでしょうか、そうした病院に対しましても、その方向で、公開の方向で、今、努力しているところでございます。


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