小坂憲次文部科学大臣の話
2006年8月24日(薬害根絶デー)
文部科学省交渉の席上において
<文部科学省に対する要望書を手渡した後の大臣の話>
ただいま、代表から薬害根絶デーへの出席、並びに要望書を頂戴致しました。本日は全国薬害被害者団体連絡協議会の文部科学省の要請に対しまして、初めて文部科学大臣として出席させて頂きました。ただいまの要望書につきましては、それぞれの部局、担当を通じて返事をさせて頂きたいと考えています。
協議会におかれましては、平成11年から薬害根絶を目指した活動にご熱心に取り組んで頂いております。本来は、薬というものは、私ども、人間の健康増進のためにはあるはずでございますが、その薬による健康被害、薬害というものが生じていることは、これは二度とあってはならないと思います。
そのためには、ご要望書を頂きましたけれども、被害を繰り返さないためには、厚生労働省のみならず、文部科学省としても、医学、薬学の研究分野において、今後、認識を高めるとともに小学校、中学校、それぞれの学校団体においても、こういった薬害というものについての認識を高めていくこと、そして、自らが薬と向き合っていくということが薬害を防止することの第一歩になるというご指摘は私どもとしましても、理解するところでございますが、そういった取り組みを増進するために、この要望書をしっかりと受け止めさせて頂きながら、皆様と向き合ってまいりたいと考えております。
今日まで取り組みをされている皆さまに、敬意を表しますと共に、今後とも本日のご要望を踏まえながら、厚生労働省と協議連携をして、薬害防止のため努力してまいりたいと考えています。
本日はしっかりと受け止めて、それに対して私の考え方を申し上げてご挨拶とさせて頂きたいと存じます。なお、当会議は10時から始まっておったと思いますが、公務のため遅れました。また関係の会議がございまして、最後までおることがございません。中座することをお詫びするとともにご挨拶とさせて頂きます。本日はありがとうございました。
<来年以降も薬害根絶デーに出席してほしい旨の要望をした後の大臣の話>
ただいま、大変説得力のあるお話をいただきました。薬害被害というは特定の人の被害ではなくて、私ども誰もが知らないあいだに、いつ被害者になるかわからないという。大変恐い問題でございます。そういった認識を我々がしっかり持つことが、この社会の中から薬害を根絶していく一助になると思います。そのスタートがしっかり切れるように、今お話をいただきましたので、私も認識をしっかり持って、そしてこういう機会を直接私がしていく、今のような説得力のあるお話を直接聞ける機会ですから、私も次の大臣、大臣というのは、一人でずっと続けるわけではございませんので、次の大臣にもしっかり申し送って、こういう会には出席をさせていただくように、させていただきたいとは思っております。
今お話しをいただきましたように、日本から薬害をなくすと共に、世界のなかでやはり日本が薬害を常に原爆と同じように世界に向けて薬害をなくすのだという活動の情報発信ができるようなことを考えられるといいなと思います。